オクウスギタンポポ
 オクウスギタンポポTaraxacum denudatum)が開花しました。
 北日本(宮城、福島)を中心に自生する淡黄色花弁をもつタンポポです。東北の方から譲っていただいた種を一昨年(2013年)春に蒔いたのですが、なかなか開花せず2年目の春にようやく花を咲かせてくれました。
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花弁は白色で、わずかに薄黄色を帯びています。
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株によっては黄色味の強いものもあります。それでもやはり通常のタンポポより薄い黄色です。(左)。総苞の外片先端の突起はそれほど目立ちません。
オクウスギタンポポ(Taraxacum denudatum)
頭花は直径4cm。、小花数100--150。総苞は緑色、花時に18-20mm。総苞外片は密着し総苞の1/2から2/3の長さ。辺縁は透明で密毛あり。小角突起は長さ0.5mm。総苞外片は卵形で長さ7-12 mm、幅2.5-4 mm。
 花弁は白色または淡黄色、長さ11-16mm、幅2-2.5mm
(日本植物誌DBFlora of Japanより一部引用。ブログ主の英語力の貧弱さにより誤訳もあり得ます)。

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花粉の大きさは均一でなくバラバラです。これは倍数体タンポポの特徴で、オクウスギタンポポは5倍体(2n=40)です。

森田龍義先生の研究によると、オクウスギタンポポは4倍体のキビシロタンポポと2倍体のシナノタンポポが交雑したものだと推定されています。


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